音読について
音読が、英語力を高める上で極めて有効な練習法であることは、英語学習者の間では広く知られています。すなわち、音読を繰り返せば、英語の語感が身に付き、しだいに日本語を介さず英語が理解できるようになります。学校でも、英語の先生から、音読の重要性を何度もお聞きになっているのではないでしょうか。ところで、この音読、実際何回繰り返せば効果が現れるのでしょうか。これに関して、色々な人が色々なことを言っているので戸惑います。20回で十分という人もいれば、同時通訳者の國弘正雄氏のように500回以上練習した人もいます。
英語教育者の里中哲彦氏は、著書「日本人のための英語学習法」のなかで、英語の使い手30人に音読回数を訊ねたところ、30回から50回程度と答えた回答者が90パーセント、10回程度と答えた人が1人、10回未満はひとりもいなかったと述べています。このアンケート結果で分かることは、「英語が体に染み込む」という体験は、音読30回から50回程度で最も起こりやすいことだと思います。それにしても、かなりの回数です。
2021年10月08日 11:16